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神戸山手短期大学
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学外講師特別講義 <第5回>

「結婚の現状と結婚雑誌の役割」

「魅力創出」(アトラクティブブライダル)部門
11月12日の第2回学外講師特別講義では、リーガロイヤルホテルブライダル担当支配人の田中清寛氏から、ここ数年、式場選びが〈口こみ〉から〈メディア〉など情報系になっていることが指摘されました。第5回目の今回は、その中の結婚情報誌について話を聞くことにしました。講師は結婚情報誌のブライダルオフィサーの方にお願いしました。

■ 講義概略

【結婚情報誌について】
もともとこの雑誌は、1993年に男女の出会いから結婚までをプロデュースする形で創刊されました。当時は、出会いの方法、合コンのノウハウなどを掲載していましたが、これでは部数が伸びず、1995年に結婚のみにフォーカスした結婚情報誌として関西版、東海版が発売されました。現在では、全国で21版出版され、さらには中国の上海や北京でも刊行予定とのこと。現在、20代、30代の女性からは、95%の認知度を得られています。業界で最大の影響力があるといえるでしょう。
この雑誌は、基本的に広告主である〈クライアント〉と消費者である〈ユーザー〉の間に入り、両者に満足を与えることをモットーとしています。

【ブライダルの変遷】
大まかに言って戦前までの結婚が、「許嫁・お見合い・家/近所の方が仲人さん/自宅・仕出し屋の二階大広間」のセットであったものに対して、50年代以降は「職場結婚/会社の上司が仲人/専門式場・ホテル」の組み合わせに変わり、現在では「多様な出会い(友人の紹介・ナンパ・合コンなど)/仲人なし/レストランやゲストハウス」という形に変わってきています。
こうした変化の背景には、東京オリンピックや大阪万博が引き金となって、ホテルラッシュが起きたり、バブル崩壊後にレストランがウエディング会場として多角化経営をしたりと、新たなビジネスモデルを打ち出した経緯があります。

戦前(伝統的)
出会い
仲人
披露宴会場
許嫁、お見合い
家と家との結びつき
近所の人 自宅、料理屋、仕出し屋の2階大広間

1950年代以降
出会い
仲人
披露宴会場
職域・職場 会社の上司 専門式場、ホテル

※東京のホテルラッシュはオリンピック、大阪は万博

現在
出会い
仲人
披露宴会場
様々な出会い

・友人知人の紹介
・会社同僚
・学生時代の同級生
・コンパ・合コン
・インターネット
・ナンパ
・お見合い
仲人なし レストラン
ゲストハウス

※ゲストハウスとは、チャペル、駐車場、打ち合わせサロンやレストランを有するもの

【ブライダルビジネスの特徴】
ブライダルビジネスの主な特徴としては以下の点が挙げられます。
 ・アイテムの多さ
 ・準備期間の豊富さ
 ・非再現性(一度きり)
 ・未経験(一生に一度)
これらの特徴をどう把握し、ビジネスに反映させていくか。ブライダルビジネスはまさに「アイディアが活かされる業界」と言えます。現在は少子化の傾向があり、業界も厳しい面がありますが、ゲストハウスを手がける企業には株式上場している大手企業もあり、まだまだ可能性は広いと期待されています。そして、高額商品、高付加価値商品を作り出すことが求められている分野と言えます。

【統計で見る結婚式】
現在日本における結婚式のスタイルは、チャペル式、神前式、人前式、仏前式の4つです。日本の伝統的なスタイルは人前式(祝言)です。統計によると、現在の主流はチャペル式であり、その流行の火付け役は1980年代の山口百恵、三浦友和夫妻の結婚式でした。
会場としては、"ホテルで行う"が40.5%、"ゲストハウス"は24.4%、"レストラン"は10.5%です。関西はホテル・ウエディングが盛んですが、震災後10年たった今は、神戸にゲストハウスが進出してきています(理由は震災による土地整備と、市が持っていた好条件の土地を売り出したから)。
また、会場選びのツールは、"情報誌"が80%、"インターネット"が43%という調査結果になりました。その他にもブライダルフェアを利用するユーザーもいます。この3つは併用されています。


一口にブライダルといっても非常に奥が深いものです。社会経済の変遷、震災などの避けられない災害、ネットなど情報媒体の変化。これらを切り口に、文化、歴史、社会を見直すきっかけになるかと思われます。学生たちも一生懸命ノートをとり、熱心に聞き入っていました。