地域・大学インタラクション型の学習事業
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「神戸と華僑」、マリンポートツーリズム2008年度第1回学外授業

「魅力調査」(マリンポートツーリズム)部門

日 時:

4月21日(月)

調査地:

神戸 山本通りから南京町まで

参加者:

「みなとゼミ」受講生5名
および引率者1名(村上和子教授)


学外授業内容

【概略】 
  国際貿易都市 神戸の発展とその歴史は、神戸華僑の存在なくしては語れないでしょう。本学キャンパスの周辺には、華僑の子弟たちが通う「神戸中華同文学校」があります。今回は、ここからスタートして「神戸中華同文学校」、「神戸華僑歴史博物館」、「南京町」まで足を伸ばし、神戸華僑の歴史と文化を学ぶ学外授業をしました。

【神戸中華同文学校】
 今から140年前、神戸開港直後に、長崎方面から10余名の中国(清国)人が、神戸にやってきました。そしてその数年後には、約500人の華僑が活躍するようになりました。最初に訪ねた「神戸中華同文学校」は、宝塚出身の舞台女優鳳蘭さんの出身校で、100年以上(明治33年創立)の歴史を誇ります。この学校は、1899年5月、神戸を訪れた、戊戌の政変により日本に亡命中の梁啓超の提唱に賛同した多数の華僑の寄付によって建設されたものです。

【神戸華僑歴史博物館】
 次に向かったのは、「神戸波止場町TEN×TEN」から東へ約500mのところにある「神戸華僑歴史博物館」です。ここは日本人にはあまり知られていませんが、華僑の今と昔を語る写真や貴重な資料が展示されています。藍館長が私たちのために館内を案内してくださり、神戸の華僑の方たちの生活や、日本人と中国人との交流の足跡などについて説明してくださいました。華僑の方たちは、神戸で貿易の実務を担うとともに、「テーラー」、「料理人」、「理髪店」など、3つの刃物を使った職業「三巴刀(さんぱとう)の仕事」にも多く従事していたこと、また華僑の「落地生根(故郷から離れた土地に根を下ろし、その土地の人たちと一緒に生きる)」という考え方など、興味深い話をうかがえました。

【南京町】
 幕末、日本と条約を結んでいなかった清国からの華僑は、外国人と言っても神戸居留地の中で住むことが出来ず、居留地のすぐそばの雑居地で暮らしました。1871(明治4)年、日本と清国の間で条約が結ばれ、1878(明治11)年海岸通6丁目に清国理事府(=領事館)が開設されるなど、華僑の地位が安定すると、主に華僑相手の国際食材市場ができました。それが神戸の「南京町」の始まりです。ここは今でも各店舗に井戸があるので、阪神淡路大震災のときにも水に困らず、すぐに営業を再開し、屋台で温かい食べ物を被災者に提供したそうです。その華僑のパワーに神戸の人たちは大いに励まされました。
 「神戸が豚マンの発祥地」といわれますが、そのルーツにあたるお店が、大正4年創業の「老祥記」です。いつも長い行列ができている人気のお店です。その曹社長にお目にかかり、お客様の目の前で豚マンを作っている様子も見せていただきました。その後、ゼミ生たちは店のそばの異国情緒あふれる東屋(あずまや)に座り、出来たての「神戸を代表する味」豚マンをほおばりました。


 神戸に長く住む学生にとっても、神戸華僑の歴史と文化については、初めて見るものや聞くことが多かったようです。こんなにも華僑と深いかかわりをもつ神戸の国際性と歴史を認識できたことは意義深いことでした。また、今の華僑の方たちの神戸南京町での暮らしぶりについても、以前とは違う深い視点をもって体感できたことと思います。