地域・大学インタラクション型の学習事業
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神戸山手短期大学
キャリア・コミュニケーション学科

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ハーバー トライズチャーチ(ハーバーランド)施設見学(「魅力創出」部門 第6回学外研修)

「魅力創出」(アトラクティブブライダル)部門

日 時:

11月21日(金) 15:30〜17:00

場 所:

ハーバー トライズチャーチ
(ハーバーランド)

参加者:

1年生「特別演習B」履修者17名

引率者:

川ア佳代子
 (キャリア・コミュニケーション学科教授)
土井茂桂子
 (キャリア・コミュニケーション学科講師)
北村麻衣子
(キャリア・コミュニケーション学科TA)


学外研修

【研修の目的】 
 ハーバー トライズチャーチはブライダル企業のTAKAMI BRIDALが経営するブライダル施設です。平成18,19年は京都にある、同企業の北山ル・アンジェ教会と京都ノーザンチャーチ北山教会を見学させていただきました。今回は、本学の近隣にある、ハーバー トライズチャーチの見学を実施し、土地とブライダル施設の関連を探ることとしました。

【北山ル・アンジェ教会と京都ノーザンチャーチ北山教会】
 ノーザンチャーチ北山教会は木の暖かみを感じさせるアメリカンスタイルですが、京都北山にしっくりとなじんでいます。一方北山ル・アンジェ教会はヨーロピアンスタイルと和の融合を持つ風格ある建物。日曜日は礼拝やクリスマス礼拝を行うなど、結婚式だけのための教会という体裁をもつ施設とは一線を画しています。

【ハーバー トライズチャーチ】 
 神戸ハーバーランドに位置するこの施設は、海と山と空が一度に楽しめる神戸の魅力を最大限に活用しています。すぐ目の前は海という場所に位置し、もと倉庫であった建物を改造したため高い天井がすばらしく、外観は南ヨーロッパを感じさせるファサードを持ちます。チャペルからの眺めはすがすがしく、昼は海と空がすっきりと視界におさまり、夜は海に浮かぶ船の灯り、近隣施設のライトアップなど夜景の美しさに、ナイトウェディングも好評なのだそうです。
 チャペル前のホワイエ(もともとは〈たまり場〉や〈団らん〉を意味するフランス語foyerですが、ブライダル用語では招待客に結婚式の準備が整うまで待っていただくスペースのことを表します)ものびのびしたスペースで閉塞感がありません。色調は白。
 ホワイエの横にある新郎新婦の控室は隣り合わせになっていますが、当日チャペルの扉が開いて新婦が入ってくる時に初めて顔を合わせていただけるよう、二人がお互いの姿を見ることのないようにするのが、こちらのスタイルなのだそうです。
 チャペルの扉には、アールデコ調のデザインでユリをモチーフにした模様が描かれており、チャペル内のユリも含め館内のいたるところにある生花は、専属のフラワーデザイナーにより、常に華やかに飾られているそうです。
 チャペルは白一色であくまで清潔で明るく、祭壇の後ろはガラスを通して海と空が見えます。神戸メリケンパークオリエンタルホテルの特徴ある姿が借景となっているのもおしゃれです。
 こちらでは、式を挙げる二人と牧師さまとが事前に顔合わせを行うこと、また、誓いの場面では、牧師さまからの問いかけに答えるだけでなく、二人が言葉にして誓い合う、というスタイルをとるそうです。
 階下のレストランは外観がモダンな構えに対していささかレトロな印象を受けました。それは高い天井で回る古風な扇風機のせいでしょうか。リラックス感と居心地良さを与えています。ゴスペルなども楽しめるというレストランは、ブライダル以外のお客様にも好評なのだそうです。
 レストランの窓からは、ポートタワーがとても大きく見え、夜景がすばらしい神戸の長所を存分に活かしている施設のひとつといえるでしょう。
 ここでは、演出の入れ込みすぎに注意をすることなどを教わっていましたが、学生はすでに考えてある自分の披露宴での演出を話し、和やかな雰囲気になりました。

教会内の様子 教会内の様子2

【共通点と相違点】 
 京都の二つの施設は、京都という土地柄を意識して、ヨーロッパ風、アメリカのカントリー風と和のテイストが融合し、内装にも和が意識されています。それに比べ、神戸の施設は徹底的に洋風です。異国情緒のある、ハーバーランドにふさわしいといえるでしょう。施設の名前であるトライズは、tri-s と表記し、SEA, SKY, SPIRITの3つ(tri-)のSという意味であるそうです。
 相違点としては、京都の2つの施設は日曜礼拝やクリスマス礼拝などを行い、通常の教会機能を有していますが、ハーバー トライズチャーチは現在は定期的に礼拝を行っていないため、他の2つの教会に比べ〈結婚式教会〉としての要素が強く現れています(ただし、TAKAMI BRIDALの教会は完全に結婚式教会というわけではありません)。
 共通に見られたのは、式典で行われるユニティキャンドルです。中央の背の高いろうそく立てを挟むように2本のろうそく立てがついたキャンドルスティックを用い、結婚に関する聖書の「男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる」(「創世記」2:24)を象徴する儀式です。これは北山ル・アンジェ教会でも行われていました。
 もう一つ、クリスマスが近づくと、教会前にはもみの木が置かれ、そこに小さなオーナメントを吊せるようになっています。訪問客は小さな金色のオーナメントをもらい、自分の祈りや願い事を書き、木に吊します。12月25日までオーナメントは小さな輝きをもって教会前に置かれます。この日の帰り際、学生たちはオーナメントを嬉しそうに吊るしていました。
 違いといえば、京都ノーザンチャーチ北山教会では、クリスマスイブの礼拝時に牧師が祈ってくれますが、ハーバー トライズチャーチでは現在はクリスマス礼拝を行っておりません。
 いずれにも共通するのは、スタッフの親切な応対でした。今回の案内は総支配人の吉水礼子氏とチャーチマネージャーの日浦亜希子氏です。吉水総支配人は京都でもお世話になったので、京都の施設との違いを解説してくださいました。
 施設見学が終わったあと、用意された部屋で質問に応えてくださり、ブライダルコーディネーターの仕事のこと、就職のことなどをお話してくださいました。
 お客様と式の相談をしていく中で重要になるのは、相手の要望を引き出すヒアリング能力と、頭の中ですぐに選択肢を作ることができる経験、そしてお客様の反応を注意深く見ながら次を予測して行動をとる力なのだそうです。また、式当日は、スタッフの連携がとても大切で、チームワークがないと進行はスムーズにいかないということをおっしゃっていました。
 お二人は、常に笑顔で学生に接してくださり、就職のアドバイスや日ごろから大切にしておくべきことなどを本当に丁寧に教えてくださいました。
 学生は、そうしたスタッフに憧れを抱いたと感想をもらしていました。

案内をしていただいている様子 ハーバー トライズチャーチから見える神戸港

【考察】 
 ブライダル施設見学はこれまでに数回行われ、回を重ねる度に、参加学生の態度が少しずつ変化していくのが観察できました。案内が始まるとすぐ筆記用具を出し、説明を熱心にメモします。質問も適切で、若々しい反応も気持ちがいいものです。もちろん全員がそうというわけではありません。しかし、自分の進路を見据えて、モチベーションが上がっていく学生が観察されるのは、座学よりこうした研修によるところが大きいといえるでしょう。
 表面的な仕事を学ぶのではなく、人間としての深みがどこから来るのか、また、教養やホスピタリティ精神の真の意味と意義を理解することが研修の意義でもあります。さらに、参加した学生は11月14日に京都の別のブライダル施設を研修しているので、土地、街並みと施設の外観やコンセプトの違いを少し感得してくれたと思います。
 (文責:川ア)