地域・大学インタラクション型の学習事業
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神戸山手短期大学
キャリア・コミュニケーション学科

〒650-0006
神戸市中央区諏訪山町3-1
TEL:078-371-6184
FAX:078-371-4972


ブライダルシャワーの実演体感会

「魅力創出」(アトラクティブブライダル)部門

日 時:

平成21年10月25日(月)14:00開場、14:30〜16:00

場 所:

ホテルプラザ神戸11階HIKARIの間

主 催:

神戸山手短期大学 キャリア・コミュニケーション学科

参加者:

77名(企業・官公庁・大学関係者、教員、学生など)

タイトル:

「Bridal City より愛を込めて ★神戸山手発結婚前祝★ 〜ブライダルシャワーを神戸から〜」

実演体感会内容

【開催趣旨】 
  現代GP最終年の今年は、神戸から全国に向けて新たな商品企画を発信しようと考えました。その企画意図は、欧米では一般的に行われていますが、日本ではいまだ根付いていない「ブライダルシャワー」(花嫁のための結婚前祝いパーティ)を、神戸発のブライダル商品として発案することです。この実演体感会では、ブライダルゼミ生が、日本風、現代風、神戸風にアレンジしたブライダルシャワーを実演形式にて発表いたします。
 日々の大学生活で学習した知識や日本の文化や慣習を再検討することを通して、ブライダルシャワーを結婚前祝いというだけではなく、気取らず堅苦しくない披露宴の予行演習や「婚活」といったコミュニケーションを創造する場として構築します。

【「ブライダルシャワー」とは…】
 「ブライダルシャワー」とは、結婚する花嫁を祝福する前祝いのパーティのことであり、欧米では一般的な慣習です。多くの場合、結婚式の2ヶ月前から2週間前ぐらいに、レストランや花嫁またはブライズメイド(bride's maid:花嫁の姉妹や友人など花嫁と親しい未婚の女性が務める)の自宅などで行われます。パーティの主催はブライズメイドが行い、参加者は伝統的に女性のみで、お茶やおしゃべりを楽しみながら花嫁をお祝いし、花嫁が持ち寄られたプレゼントを開けていきます。

谷口氏との打ち合わせ ホテルプラザ神戸の
担当者と打ち合わせ

【打ち合わせと下準備】
 このブライダルシャワーの実演体感会に向けて、普段のゼミの時間ならびにゼミ以外の時間を使い、プレゼン用の菓子試作(菓子のデザインを決める)や、それに合う紅茶の選定などを行ってきました。実演体感会を控え、全体の流れや役割が決定されていきました。その際に、当日司会進行を担当していただく、谷口由季氏(株式会社オフィス・マーメイド)との打ち合わせ(10月5日)、会場となるホテルプラザ神戸の担当者と打ち合わせを行いました(10月20日)。
 当日は、ブライダルゼミの学生たちが花嫁の付き添い人で、結婚式で花嫁の側に立つ女性たちブライズメイドをこの時期に合わせて、ハロウィンの仮装で担当し、その代表的な立場にある女性メイド・オブ・オナー(maid of honor)を谷口氏に担当していただくことにした。

【コンセプトとアレンジ】
 欧米のブライダルシャワーは、ホームパーティとしての要素が強いわけですが、日本では結婚の前祝いをホームパーティ形式で行う風習はそれほど多いことではありません。そのため、ブライダルシャワーをそのまま輸入するわけにはいかず、日本風にアレンジする必要があります。
 学生たちが考えたのは、堅苦しくなく、結婚式の予行演習のシーンに少々おふざけを入れつつ演出しようとするものでした。また、神戸からこのブライダルシャワーを発信していくために、神戸にちなんだ演出、神戸や兵庫県産の食材を使用したスイーツのデザイン(商品企画)など、地域活性化を狙ったアレンジを施そうと考えました。
 また、欧米式では、「花嫁を祝う」ことに重点がありますが、今回は、新郎新婦とその友人たちに集まっていただいて、「婚活」の場として、ブライダルシャワー、結婚式・披露宴、二次会の間を通して、コミュニケーションを創造しようという狙いで各演出を考えています(詳細は以下の項目にまとめています)。

リハーサルの様子 開場の様子

【プレゼントの贈呈とドレスの装飾】
 欧米のブライダルシャワーでは、持ち寄られたプレゼントを花嫁が派手に破くという方法がとられます。本実演体感会でもプレゼントを持ち寄るところは同じですが、そのプレゼントを会場内で選ばれた人が、スキップやツーステップで新郎新婦のもとへ運びます。そして、そのプレゼントの包装を新郎新婦が派手に破り、プレゼントの中身を来場者に披露します。
 通常、プレゼントの包装に用いられた包装紙は、ごみとして処分されてしまいますが、本学が提案するブライダルシャワーでは、この使用済み包装紙を、ドレスの装飾に使おうと考えました。また、ブライダルシャワーは挙式や披露宴本番ではないので、ドレスやタキシードもまた衣裳店で使用期間を過ぎた衣裳を再利用し、それに装飾を施します。これらは「リサイクル」や「エコ」といった現代社会の潮流を反映させて考えました。
 ドレスを装飾していただく出席者をランダムに選出し、包装紙のほか、リボンなどさまざまなアイテムで装飾を施していただきました。本実演体感会では、参加者にプレゼンをすることに焦点が当てられているため、さまざまな制約がありますが、本来ならばこの装飾品になるようなものをプレゼントと一緒に参加者に持ち寄ってもらうことを企画しています。

ドレス装飾の様子 学生の企画したケーキ

【企画したケーキと紅茶のプレゼン】
 ブライダルシャワーの企画だけではなく、地域を活性化させる目的をもって、ケーキと紅茶を地元の特産品や地元企業との協力で企画しました。紅茶には神戸紅茶株式会社の協力を得て、茶葉を選んでいただきました。ケーキは会場として使用させていただいた株式会社ホテルプラザ神戸の阿部忠二シェフ(平成13年黄綬褒章受章)の協力を得て、企画を実現し、ケーキを展示いたしました。
 学生は、神戸の海・街・山をイメージ素材として、兵庫県の特産品である果物を使用して、ケーキをデザインしました。たとえば、“Deep Blue”と名づけられた菓子は、神戸の海の深海をイメージして、豊岡産、宍粟産のブルーベリーを使用したミルクプリンにしました。そのほかにも、にぎやかな街をイメージしたイチゴやイチジクのタルトなど、15種類の洋菓子をデザインしました。

【フェイクケーキ】
 ブライダルシャワーを日本風にアレンジする際、ブライダルシャワーは、「結婚式の予行演習にもなりうる」と考えた学生たちは、披露宴本番で行うケーキ入刀の予行演習を着想しました。しかし、あくまで予行演習ですので、本物のケーキを使うのではなく、加古川産のタオルや女性の派手な下着で華やかに飾る「フェイクケーキ」を製作し、用いることにしました。そもそも、このフェイクケーキは、出産前祝いとして行うベビーシャワーなどで使われ、そこでは赤ちゃんのタオルや下着やおむつなどが用いられます。それをブライダルの商品として用いるのであれば、子宝に恵まれることを祈ってする、という意味が込められます。
 そして、用いられたタオルやクツ下、下着は、帰りの際に参列者にギフトとして配ります。その際、「当日はこの下着がドレスコードです」といったジョークを添えます。男性が受け取った場合は、スーツの胸ポケットに入れるポケットチーフとして使用するように考えられています。

フェイクケーキ ブライダルゼミのゼミ生

【成果報告とアンケート結果の集計】
 今日までに、ブライダルシャワーは日本ではほとんど知られていません。それを商機として提案すること自体は非常に意味のあることですし、学生の着眼点は、ブライダル関係企業やブライダル科目を設置する大学関係者などの参加者によって高く評価されました(このページ末のアンケートの結果をご覧ください)。加えて、フェイクケーキやドレスの装飾など昨年度の発表会(『La Mer☆City☆Shan(海☆街☆山)―神戸バレンタインウエディング―』プレゼンテーション)よりもさらにオリジナリティあふれる提案ができたと考えます。約2年の経験の蓄積を洗練させ、具体的に目に見える形にできたことは大きな成果であったように思います。
 また、学生の本取組への参加態度や、議論の充実化が図れたことは大きな教育成果です。まったく前例のないブライダルシャワーを日本式に置き換えることや、フェイクケーキを飾る素材を選ぶ際の試行錯誤など、大きな壁にぶつかることはありましたが、それを解決し、知識やアイディアを具体的に実現できたことは、座学(理論)と実践を一体化できた瞬間でもありました。
 しかしながら、アンケートの中でも指摘されている通り、「ブライダルシャワー」を商品とするためには、まだまだ改善すべきところがあります。まだまだ研究を重ねて、地域を代表できる商品として洗練させなければなりません。そうした指摘を参考に、2月にさらに研究を進めた卒業研究の発表会を開催します。
 アンケートの集計結果はPDFファイルにまとめてあります。>>こちらをクリック。